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*second day*



次の日、ぼーっとしとったらまた影が出来た。


恐らく昨日の奴やろうと思うて顔をあげると案の定昨日の女子やった。



『おはよう、一氏君』



女子は相変わらずニコニコと笑っとる。



「…おん、予告通り来たんやな」


『ふふ、まぁね』



鬱陶しそうに言ったにも関わらず、そいつは顔色ひとつ変えんとそのまま笑っとった。



「で、俺に何の用や?」



俺の言葉に女子は軽く目を丸くした。



でもそれは一瞬で、またニコニコと笑う。



『昨日、明日から一氏君に豆知識を教えるって言ったでしょ?忘れちゃった?』



その言葉に今度はこっちが目を丸くした。



「…マジで言いに来たんか」



世の中には変な物好きがおるんやな。



『うん。じゃあ、今日の豆知識ね。私、神原刹那って言うんだ。よろしくね』



それっきり女子、神原は何も言わなくなった。


自分の名前言うて終わりって…、



「……豆知識ちゃうやん」



つい自分の頭の考えにツッコミをいれてもうた。



『そうだね、豆知識と言っても私の一般論だから。豆知識と言うより…刹那知識かな』



自分の一般論を豆知識て言うてたんかい。


それにしても一般論っちゅーことは…



「俺が知ってることを言うときもあるっちゅーことか?」



俺の言葉に神原は少し笑いながら、そういうことになるね。と言った。



『あ、チャイム鳴っちゃった。じゃあ、また明日楽しみに待っててね』



そう言って神原は教室から出て行く。


今さらやけど同じクラスやなかってんな。





―next―

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