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ナズナは?
「ナズナ先輩は、なんで、そんなに声が、大きいんです、か?」

「別にいいだろ!!これが俺なんだ!!」

「は、はぁ・・・」

 アスカはリビングのソファに座って紅茶を飲んでいる。自由時間が終わるまであと30分もある。いや、あと30分しかない。ナズナ先輩とあと30分しかいられないんだとアスカは思うとなんだか胸が苦しくなる。

「あ、あの、ナズナ先輩は、誰か、好きな人とか、いるんです、か?」

「好きな奴??そんなのいねぇよ!!だいいち俺は別に男が好きって訳じゃねぇ!!」

「そ、そういえば僕も別に、男の人好きじゃ、ないな・・・」

 自然と男子しかいない環境に育ってきたから恋愛対象が男というだけなのだ。だけど女の子にも興味はある。家に帰って近所の女の子を見るとドキドキしたりする。

「じゃ、じゃあなんで僕と、プロレスごっこなんか、したんですか?」

「セックスだろ!!それやめろ!!」

「せっくす・・・セックスですか・・・!!はい!わかりました!!」

 アスカはナズナにセックスという言葉を教えてもらった。しかしなぜパパはプロレスごっこって言ってたんだろう?僕がまだ小さかったからかな?家に帰ったらパパに聞いてみよう!!

「セックスって誰とでもやっていい事、なんです、か?」

「あぁ!?そりゃ、、、気になる奴とか好きな奴とか、たまにどうでもいい奴とかとやる時もあるな」

「そうなんです、か」

 じゃ、じゃあ僕はどうなんだろう?ナズナ先輩は僕の事どう思ってるのかな?どうでもいい奴だったら僕泣いちゃう・・・。

「あ、あの!!僕の事は、どう、思って、います、か??」

「・・・気になる、と思う」

「はぁ〜良かった・・・。どうでもいい奴じゃなくて・・・」

 アスカはナズナの答えに安心する。他愛もない話をしていたらあっという間に自由時間は終わっていた。

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あきゅろす。
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