自由気ままな生き方を
ギタラクル
……………………うっわぁぁあ。
外に出てみると一瞬にして空気が変わった。
なんかヤバソーな奴らがうじゃうじゃいる。
でも迫力と面構えだけって感じの奴らばっかだけどね。
てか、こんなにいるんだ。受験者って。
あたしは300って書いてあるプレートを渡され、周りの奴らと同じく胸につけた。
カタカタはもうどっかに行ったけど301だった。
おそらく、受験者がここにたどり着いた順の数字だ。
ってかまさか女ってあたしだけ!?ぜんぜん見当たらないんだけど。
……………………なんてむさくるしいんだろ( ´_ゝ`)
まぁべつにいいけど………………。
「君、初めて見る子だね」
突然おっさんに声をかけられた。
「オレはトンパ。よろしくね」
優しそうな笑顔で気さくな感じを装ってるつもりなんだろうけど、バーレバレ。
こいつ、100%良からぬことしか考えてないタイプの奴だ。
「あたしは名無し。よろしく」
まぁ挨拶してくれてんだしあたしも応える。
ジャポン人はそこらへんちゃんとしてるからね!
「お近づきのしるしにこのジュースあげるよ」
そう言ってトンパはあたしに缶ジュースを渡してきた。
うっわーーー。何か入ってるのプンプンじゃん。
「あれ?飲まないの?」
「後でいただくよ。ありがと!
あ、向こうに連れがいるからあたし行くよ。またね」
なんか飲むまでしつこそうなのであたしはトンパから離れた。
連れではないけど唯一知っているカタカタが見えたので急いで駆け寄った。
それを見てトンパは顔を青ざめてたからまじウケたwwwまぁあんなん(失礼)が連れだと普通そうなるわなwww
「よっっっ!さっきぶりだね」
勢いで来て勢いで話しかけたけど、トンパを撒けただけであって自分には何の特もない。
「ちょっと一緒に居させてくんない?」
「カタカタカタカタ」
やっぱ喋れないのかなぁ?でも小さくこくんと頷いたのは見逃さなかった。
「ありがと。あ、あたし名無し。よろしく」
まぁ一応自己紹介だけはしておいた方がいいかなと思い名前を言った。
「俺はギタラクル」
「………………ええええっっっ!?這這煤v
まさかカタカタが喋るとは思ってなかったからかなりびっくりした。
しかも、声けっこう高めだしなんか見た目と合ってなくてさらにびっくりした。←失礼。
「それ、飲まないならちょーだい」
さっきトンパにもらった缶ジュースを見てギタラクルがそんなことを言った。
「え、やめときなよ。絶対なんか入ってるって」
毒とか下剤とかなんかそんな系のもんが。
「俺は平気。だからちょーだい」
「えーーー、知らないよ?死なないでよ?」
そう言ってあたしは缶ジュースをギタラクルに渡すとギタラクルは普通に飲みだした。
「…………何ともない?」
「うん。全然平気。鍛えてるからね」
…………うん、やっぱ何か入ってたってことだよね?
まぁギタラクルが言うとおり平気そうだしいっか。
チラッとトンパを目で探してみると、トンパは また受験者に 缶ジュースをあげてるとこだった。
しかも子供と女の子がいるよ!!!
ああああああ!!!あのツンツンヘアーの子飲んじゃったよ!!!
っと思ったらすぐにジュースを吐き出して、それを見てみんなも中身を捨てた。よかった!
「ギタラクル、なんか女の子見つけたからあたし行くよ!ありがと!また後で会えるといいね!」
やっと見つけた女の子と喋ってみたいしギタラクルにバイバイしてすぐさま女の子んとこに向かった。
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