自由気ままな生き方を
旅立ち
「名無し、おまえには失望した。もうこの家から出て行きなさい」
突然、父親からそう告げられた。
「これが手切れ金だ。もう二度とこの家に帰ってくるな」
大金の入った通帳をあたしに渡して、父親は背を向けてあたしの視界から消えていった。
………………ちょうどよかった。
あたしもこの家にいたくなかったし、この家が嫌いだったし、父親のことも嫌いだった。
ちょうどハンター試験を受けるから出ていくつもりだったし荷物はすでにまとめてある。
あたしはその荷物に手切れ金と言われ渡された通帳も一緒にしまって、すぐに家を出た。
もう、二度とこの家には足を踏み入れることはない。
あたしはこれからは何にも縛られずに好きに生きていくんだ。
あたしはもっと世界を知りたい。
───────あたしは小さな島国、故郷のジャポンを後にした。
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