知らないうちに嫁入りしてました。
試験会場へGO!★
ゾルディック家を後にしてから一週間後たった。
今あたしはとある定食屋の前に来ている。
ーーーーーーガラガラガラ。
「いらっしぇーい!!ご注文はーーー?」
店主に聞かれ、あたしはこう答える。
「ステーキ定食」
あたしの言葉に店主の顔付きが明らかに変わった。
「焼き方は?」
「弱火でじっくり」
これが試験会場へ進む合言葉なのだ。
「あいよー!奥の部屋へどーぞ!」
店のお姉ちゃんがあたしを奥へと案内してくれた。
案内してくれた部屋の真ん中にはステーキが焼かれる鉄板付きのテーブルがある。
「うっは!うまそー」
普通の女子はこんな朝っぱらから肉……ましてやこんなぶあついステーキなんて食わないだろうけどあたしは食う。
そう。あたしは可愛い女子ではないからだ。
こんな男まさりな女だから生まれてから24年、彼氏なんてもんはできたことはない。
てかいらないし。
なのにいきなり結婚させられてしまった……。
由々しきことすぎる!!!ι(`ロ´)ノ怒
もう2度と会うこともないイルミ=ゾルディック。
一応戸籍謄本上は夫婦になってしまったけどあたしが認めていないのでけっして夫婦なんかじゃない。
もし街中とかでバッタリ!てなことになったら困るのでへそあたりまで伸ばしてた髪をバッサリ切ってショートボブにした。
髪型で印象とかって変わるしねぇ。
ちょっと幼くなった感じがするけどまぁ仕方がない。
ーーーーーーチンッ
悶々としながらステーキを食べてるとエレベーターのような音がしてドアが開いた。
あ、この部屋エレベーターになってたんだ。
急いで残った肉を口に運び込み、エレベーターからおりた。
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