知らないうちに嫁入りしてました。
波瀾万丈
「…………………………んん…………」
目が覚めると、あたしはすごく大きなベッドの上に寝ていた。
しかもかなりゴージャスなわけで。
「…………てかここどこだよ」
あたし確か家にいたはずなんだけど…………
「やっと起きたんだ。ここは俺んちの俺の部屋だよ」
ん???なんかベッドに座ってたら後ろから声がした。
「………………うわっっっ!?」
あたしの後ろにいたのは、黒髪長髪ぱっちりお目目(猫目)のお人形さん男だった。
「名無しいびきうるさかったけど本当に女なの?(見た目はかなり可愛いんだけどなぁ)」
「這這狽ネっっっ!失礼な!これでも一応女のつもりだ!(怒)」
いびきくらいで何故そんなことを言われなきゃならんのだ!
ーーーーーーてか、そーいえばこいつ!!
思い出したぞっっっ!!
「ちょっと!なんであたしを拉致ったわけ!?
しかもあんたあたしと一緒に寝てただろ!!!
てかあんた誰だよ!!!!!!!」
いまだに身に起きたことが理解できないでいる。
「夫婦なんだから一緒に寝るのなんて当然でしょ。
誰って今さら…………。
俺はイルミだけどもしかして何も聞かされてなかったの?」
………………………………………………………は???
…………………ふうふ…………ふうふ…………ふうふ………………………………
「ふっっっ夫婦だとォォオオ!??」
「うん。もう入籍済みだし」
は…………?入籍済み…………?
なんでそんな勝手に……………………
「うちの母親と君のお義母さんと勝手に決めてたみたいなんだけど、俺も名無しのこと気に入ったしすぐに入籍したんだ」
戸籍謄本をあたしに見せながらイルミと言う男は言った。
ひ、人の人生を何だと思ってんだ!
うちの母親もこいつの母親もこいつ自身も!
波瀾万丈とかそんなもんじゃねぇぞ!
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