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知らないうちに嫁入りしてました。
最悪の再会
えぐい。えぐすぎる。






きっとあたしは神様から完全に見放されているに違いない。






今さっきまで目の前にいたギタラクルさんは、既にギタラクルじゃなくてイルミの姿になっている。







針で顔を変えてたんだな。アハハハハ……。







「名無しさぁ、なんで俺の言うこと聞かないで逃げ出したのさ?」




よいしょっ。






「…………は?あんた分からないの?そんなのあたしが結婚なんて認めてないからに決まってるだろ!」





あたしらは今、トラップを避けながら走ってる。




三次試験のあたしらの課題は、手錠をつけたまま武器やら獣やらなんやらからのトラップを避けて下にたどり着けって感じ。




落ちた場所によって試験内容は違うらしい。




「何で認めないの?意味不明」



「いや、こっちの方が意味不明だから」



さっきまで手錠の関係で仕方がなくイルミの隣に並んで走ってたのに急にお姫様抱っこされてる状態になったあたし。





「名無しさっきトラップに引っ掛かりそうだったし危なっかしいし(それに名無しに触れてこの方が俺的にも好都合)」




確かにうっかりトラップに引っ掛かりそうだったけど……………………




「危なっかしいしって心配してくれてるの?あんたから逃げ出したあたしのこと殺さないの?」




逃げ出したら殺すよって言ってたよねぇ。




「殺さないよ。ああ言えば逃げ出すとか思わないって思って脅しただけだし。



名無しただのか弱い女だって思ってたし。




試験会場で見かけたとき殺意が沸いたけどね」





確かに殺気を何回も感じたんだなー。




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あきゅろす。
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