キミだけを見つめたくて
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告白してから数週間が経った。
彼 太田 恒司は告白してしまった後悔と顔の合わせ辛さから登校拒否気味になっていた。
とは言っても、彼の性格からして授業に出ないわけにはいかず、更に二年ともなってより成績を気にしなくてはならず逃げるわけにもいかないので本鈴が鳴る直前に滑り込むように席に着くようになっていた。
「おは、今日もギリギリか」
「おはよう。まぁな」
通り掛かりに声をかけてきたのは席が斜め後ろの芹澤だった。
「おはよう」
「…おはよう」
席に着こうとした恒司に挨拶してきたのは先日の告白相手…丸山 碧理だった。
若干不自然になりながらも返した恒司はそのまま席に着いた。
っと、ちょうどそのとき本鈴が鳴り、教室に先生が入ってきた。
「太田くん、後でちょっといい?」
着席する物音に紛れて碧理からそう告げられた。
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