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「いいねぇ〜この感じ、悪の野望ってのは潰さなきゃならねぇ、しっかりついて来いよブッカー」
「お前の馬鹿でかい尻は嫌でも見える、頼むからフラフラまとわりつくなよ」
「ハンター1よりナデシコ1、いつもと勝手が違う、気を引き締めていくぞ」
ヴォルフ達が発進準備を始めている、彼らの会話がレシーバーを通してフレイの耳にも届いていた。
彼等がオーシアまで乗り付けたステルス小型空中空母“ドラゴンフライ”が、陽の沈んだ暗い夜空と同化を始めている。
《こちらコントロール、艦長のスエルダだ、まず君達に礼を言いたい…この艦と乗組員を守ってくれてありがとう》
《君達がいなければ我々はとっくに死んでいた、私達が今こうしていられるのは航空隊の尽力のおかげなんだ…そんな君達には死んでほしくない…だから》
《絶対に生きて帰って来てくれ》
今の無線を聞いていた射出要員が、フレイとアリシアに感謝の意味を込めて敬礼をした。
まったく、感謝したいのはこちらの方だというのに。
「スエルダ艦長、そして全乗組員へ…行き場の無い部隊を受け入れてくれた事、本当に感謝している。戦闘機が安心して飛べるのは行き届いた整備と的確な情報でのバックアップがあるからだ、こちらも感謝している…この戦争が終わったらみんなで一杯やろう」
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