[携帯モード] [URL送信]
4

フレイは雲を使い機体を隠そうと考えた。
エンジンノズルの吐き出すジェット気流は雲を吹き飛ばし、翼は大気を切り裂いていく。

しかし、これはフレイにとっても両刃の剣でしかなかった。

自機はレーダーを使えない、そしてオーシア国籍の謎の飛行隊。

「ユークめ…オーシアマークで潜入していたのか…」

フレイはコクピットでひとりごちた。

その瞬間、黄金色に光る弾丸がフレイの視界前方に飛び抜けた。

「クソッ!」

フレイは急上昇を開始した、Gが体を押し潰そうと容赦なく襲いかかる。

エンジンノズルが推力を強制変更させ、そのままフレイは上昇を続けた。
雲を突き抜け、真っ青な空をめがけて飛び続ける。



[*前へ][次へ#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!