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フレイは雲を使い機体を隠そうと考えた。
エンジンノズルの吐き出すジェット気流は雲を吹き飛ばし、翼は大気を切り裂いていく。
しかし、これはフレイにとっても両刃の剣でしかなかった。
自機はレーダーを使えない、そしてオーシア国籍の謎の飛行隊。
「ユークめ…オーシアマークで潜入していたのか…」
フレイはコクピットでひとりごちた。
その瞬間、黄金色に光る弾丸がフレイの視界前方に飛び抜けた。
「クソッ!」
フレイは急上昇を開始した、Gが体を押し潰そうと容赦なく襲いかかる。
エンジンノズルが推力を強制変更させ、そのままフレイは上昇を続けた。
雲を突き抜け、真っ青な空をめがけて飛び続ける。
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