英雄達の謳 12
「そんなことより、フレイが!!」
「わかっている!」
急降下してきた空中空母【ワイバーン】は水平飛行に戻そうとすると同時に、フレイの居るコクピットを甲板に載せた。
それは巧みな操縦センスだった。
《…フェアリー……まさか、あのフェアリーか?!》
サンダーヘッドは驚きのあまり聞き返してしまった。
「事情により、本国に戻っていたが、本日付けで正式配備された部隊だ。」
「ノンさん…」
アリシアはまた泣き出しそうになっていた。
「クロノス隊の補給は本艦で行う。いいな?サンダーヘッド」
《了解した。クロノス隊を頼む》
そう告げるとサンダーヘッドの乗るE-767はオーシアへと進路を向けた。
「アリシア、ワイバーンに着艦を」
「はい!」
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