小説 フェアリー隊
14
「不明機、視認」
「着艦誘導開始」
『メシア機、聞こえますか？』
『YES』
『これより誘導を開始します。
ワイバーンの進行方向向かって右側がＡデッキ、左側がＢデッキです。
貴機にはＡデッキに着艦してもらいます。』
『了解。』
『こちらも最大限バックアップします。』
メシア機がワイバーンを通り過ぎ、反転
右側後方
『メシア機、後500ヤード』
時間が過ぎる…
『あと200ヤード』
『っ！』
乱気流
筒を抜けた大気が後方で渦巻く
『メシア機、アンバランス！
大丈夫ですか？』
『…えぇ』
『あと150ヤード』
メシア機、ワイバーンの右着艦口に近づく…
『あと100ヤード』
誘導灯が激しく回る
フックを最大限下ろす
『あと50』
もう、目の前
引き返せない
………………………………
『メシア機、着艦を確認！』
『格納庫に移送します』
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