小説 フェアリー隊
12
──ッドーン！
「ミサイル迎撃成功…こちらのミサイルは回避されました」
「わかった！
自機へのダメージは？」
「ありません」
『こちらフォース
目標の不明機を視認
機種はスーパーホーネットだ』
『こちらルージュ
ワイバーン、交戦許可を！』
「ダメだ。まだ待て！」
『了解。』
「目標、本機に接近…光学映像入ります！」
ブリッジのメインディスプレイに不明機の映像が映し出される
「機種はやはりスーパーホーネット
武装は短距離対空ミサイル２発
中距離対空ミサイル１発」
「国籍はわかるか？」
「ちょっと待ってください。尾翼を拡大して見ます」
垂直尾翼の部分が拡大される
「国籍は…」
不意に優友が笑みを浮かべる
「っふ…全機攻撃中止！
ECM切断！
不明機に回線を繋げ」
「り、了解！」
『こちら第２独立機動部隊フェアリー隊
接近中の不明機、応答せよ！』
『………こちらメシア』
やはりな
「回線を俺に」
『どういうつもりだ？
無許可での飛行は禁止されている』
『…まだ通達が行ってないの？』
『なんの事だ？』
『いいわ、そっちに着いてから話す』
『ち、ちょっと待てこっちに来るって…おい！』
「通信遮断されました」
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