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小説 フェアリー隊


俺達は一通り見終わると元の位置に戻ってきた

「どうだね?新隊員は?」
「良さそうですよ
 まだ未熟な点が有るところが」
「ふむ…一人前に仕立てあげてくれ」
「私ではなく、彼らが育てるんですよ」

大統領は苦笑いしながら「そうだな」と言った。

俺は大統領にスパイの事は話さなかった
軍部の上層部と言えば大統領管轄下にあり
最悪、大統領にまで危害が及ぶ可能性がある…

結局その日はパーティーで半日が終わり、
配備等の事は後日と言うことになった。

ここまで時間にルーズな軍は他に無いような…

首都 ─ノースポイント─
 メイナードホテル

「隊員のプロフィール、何処にやったっけ?」

既に部屋は紙束がそこら辺に散らばり、何が何処にあるか分からない状態になっている

「その、右から三番目の束の2段目です」
「っへ?」

由貴が指示してくれる
(右から3の2………あった)

「サンキュー」
「どういたしまして」

そう言いながら下に落ちている紙を集めて、束ねて、段を作っていく
一体どれだけの紙があるのだろう?
“ダリス島航空基地図”
“原子力空母艦 リヴァイアサンについて”
“試験配備 フェニックスについて”

「ん?なんだフェニックスって?」


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あきゅろす。
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