小説 フェアリー隊
5
第2独立機動隊海洋部隊
─リヴァイアサン艦上─
『それでは式典を閉会します』
このアナウンスを合図に報道陣が引いていく
あの後、記者に詰め寄られて写真撮影に応じたり、インタビューされたりと、かなり疲れた…
「お疲れの様だね」
大統領がそう言ってきた
「はぁ、まぁ」
「君には悪いんだが、この後はパーティーなんだ」
「まだあるんすね…」
「さぁ、移動だ」
そう言って艦を降りて専用車に乗り込む
後ろを見ると観光バスぐらいの大きさのバスが止まっていた
「…75人ぐらいか」
「どうした?」
「っあ、いえ
後ろのバス、大体75人ぐらいが定員かなぁと思いまして」
─大統領は驚いた顔をして
「あぁ、座席数は75
補助席が20席だ」
「そうですか」
「今回はあのバスとその後ろにマイクロバスをつけておいたよ」
「隊長」
そう言って車に入ってきたのは由貴だった
「あ、あぁ…」
「式典は終わりましたね。
大統領閣下、お久しぶりです。」
「あぁ、お元気そうでなにより」
「…………………」
こうして俺たちを乗せた車はパーティー会場へと向かった
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