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小説 フェアリー隊


ノースポイント
 ─メイナードホテル─

俺が今いるこの“メイナードホテル”は首都でも有数の5つ星ホテルだ
まぁなぜこんなホテルに宿泊出来るのかは後に話すとして…

「ただいま…由貴、暖かいお茶頼む〜」
「お帰りなさい。何か情報つかめました?」

簡易台所の方から声がする

「う〜ん曖昧ながら的確な情報なら」
「どっちなんですか?
 はい どうぞ、あと一分です」

目の前に暖かそうに湯気を立てている紅茶のティーポットが出された

「ありがと」

フタを開けて香りをかいでみる

「〜今日はアプリコットか」
「はい。気分的に」
「いいねぇ〜
 さっきの続きだが…軍の上層部にスパイがいるっていったら驚くか?」
「いいえ…でも本当なんですか?」
「まだ確信は無いが、恐らく間違いないだろう」
「…厄介ですね」
「昔から厄介事は耐えないよ」
「そうですね…」

カップに紅茶を注ぐ…

「っあ、そうそう
 俺の愛車、運んどいてくれた?」
「はい。ワイバーンに積み込んどきました
 けれど、必要ですか?あんな車」
「いいの。役にたたなくても」
「うふふ…相変わらずですね」



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