小説 フェアリー隊
6
「さて…まずはワインでももらおうかな?」
「…ほらよ、ブルーシャトラーゼ」
「ほぅ、まだあったのか」
「最近、生産が再開されたんだとさ」
「なるほどな」
一口、口にする
「…奴らの動きは何か分かってるか?」
「っし、知らん」
「まぁ、そう怯えるな
…先日うちの基地が襲われた
狙いは別にあったようだが、基地は壊滅した」
「………軍部にスパイがいる」
「なに?」
「軍部に…それも上層部にスパイがいる。
そいつらが情報を流している。」
「なるほどな…やはり目的は“プリンセス”か…」
「…あぁ〜喋っちゃったよぉ〜」
「っま安心しなって、ちゃんと酒の発注先にはしてやるから」
笑いながら言う
「ちっが〜う!」
速攻で突っ込んでくる
「わかってるって
保護してやるさ」
「本当だろうな?」
「俺が嘘ついたことがあったか?」
「ある」
「…まぁ大丈夫だって
ちゃんと守るって」
そう言うと俺は席を立つ
「もう行くのか?」
「飲み過ぎは良くないんでね」
「………………」
「んじゃ、手配はしとくよ」
そう言い残して俺は店を出た
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