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小説 フェアリー隊


迷路のような廊下を抜け外に出た俺達

「さぁ〜て、お兄ちゃん
街、見て回っていい?」
「良いけど、時間には戻ってこいよ」
「は〜い」
「元気のいい妹さんですね」
「全くだ。君も好きにしててくれ」
「はい。隊長」

そう告げると由貴も徐に階段を降り始める

「…久しぶりだな…この街も」
「すみません」

階段を降りようとしたその時、後ろから声をかけられた

「あなたがフェアリー隊隊長ですか?」
「あぁ、そうだが」

いかにも研究員と言わんばかりの面構え…
ご丁寧に眼鏡までつけていたりする

「俺はジョン・アクイラ
 開発部の者なんだが」

開発部の人間が俺を引き留める理由は一つ……

「…無人機の事か?」

フェアリーの入隊以来、ずっと言われ続けている事─無人機運用─

「あぁ、いつ実戦投入してくれるんだ?」
「あんた…会議に出てなかったのか?」
「いいや、出てたが?」
「ならわかるよな?いまどれだけ危険な状態か」
「………」
「新しい機体がどうの言っている暇はないんだ
 悪いがここまでだ」
「クッ……」
「…だが、近いうちに使わしてもらうよ」

(無人機にはあまり良い印象がないんだ…すまないな
だが、後に使うことになるさ…)



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あきゅろす。
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