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小説 フェアリー隊


 ヴァンシー艦内
  隊長室

「さて…早くていつ会議が開けるかな?」

帰投後、いつも通り俺は隊長室に戻り情報整理
パイロットはスクランブルに備えるやつを残して他のやつらは自室待機になっている

「大統領府次第ですが…」

手帳らしきものを捲りながら由貴がそう答える

「ふむ…よし!
大至急手配してくれ
詳しい事情は電話で話すから大至急早急に開かせてくれって」
「はい」

手帳を軽くめくり、由貴はメモっていく

「エイジスにもこっちが持ってる情報を渡してやってくれ
あいつらなりに情報収集を行っているはずだからその情報と照らし合わせたりしてみるように」
「わかりました」
「あと会議の日時が決定次第各パイロットを召集、ブリーフィングを行うと伝えてくれ」
「了解。」

ここまで言い切って1つ思い浮かぶ…

「あと…………」
「はい?」
「アップルティーを3つ頼む」
「わかりました」

クスクスと笑いながら部屋を出ていく由貴を見ながら
俺は改めて考えてみることにした

なぜ“奴等”は俺達を狙うのか?
もしかして狙われてるのではなくたまたま標的になっているだけなのか?

う〜む…些か不愉快では有るがこんなことを考えても恐らく状況は転じないだろう

そう思い隊長室を後にし足早に廊下を駆けて行った



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