小説 フェアリー隊
4
30分後
隊長室
ピピピ(呼び出し音)
「なんだ?」
『ヴァンシーに接近中、まもなくアプローチに入ります』
「わかった。俺もブリッジに行く」
ブリッジ
「…ヴァンシーW目視にて発見、コンタクト」
『こちらワイバーン]V、着艦許可を』
『こちらヴァンシーW 着艦を許可します 着艦コード1272 どうぞ』
「コード1272 了解。」
「アプローチに入ります」
艦内が慌ただしい
普段ならヴァンシーなんて使わないからだ
このクルーのほとんどは初めてヴァンシーに乗る
「コントロールをまわせ、俺が操縦する」
距離がつまる…
ヴァンシーの着艦方法は前輪から着艦する特殊なやり方だ
フラップダウン…ギアダウン
フックを下ろして…前輪が接地…ワイヤーに引っかけて…
コンプリートランデイング
メインブースト、オフ
「…着いたぞ」
『イェーイ』
艦内に歓声が響き渡る
…そんなに嬉しいのか?
「久しぶりですね」
由貴が近づいてそう告げた
「ああ…各員、まだ降りるなよ!」
俺達はヴァンシーのブリッジへ向かうことにした
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