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小説 フェアリー隊


30分後

 隊長室
ピピピ(呼び出し音)
「なんだ?」
『ヴァンシーに接近中、まもなくアプローチに入ります』
「わかった。俺もブリッジに行く」

 ブリッジ

「…ヴァンシーW目視にて発見、コンタクト」
『こちらワイバーン]V、着艦許可を』
『こちらヴァンシーW 着艦を許可します 着艦コード1272 どうぞ』
「コード1272 了解。」
「アプローチに入ります」

艦内が慌ただしい
普段ならヴァンシーなんて使わないからだ
このクルーのほとんどは初めてヴァンシーに乗る

「コントロールをまわせ、俺が操縦する」

距離がつまる…
ヴァンシーの着艦方法は前輪から着艦する特殊なやり方だ

フラップダウン…ギアダウン
フックを下ろして…前輪が接地…ワイヤーに引っかけて…

コンプリートランデイング
メインブースト、オフ


「…着いたぞ」
『イェーイ』

艦内に歓声が響き渡る

…そんなに嬉しいのか?

「久しぶりですね」

由貴が近づいてそう告げた

「ああ…各員、まだ降りるなよ!」

俺達はヴァンシーのブリッジへ向かうことにした



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