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小説 フェアリー隊
過去の出来事 2

そう…あの日は単なる護衛任務になるはずだった
向こうでの護衛任務なんて遊覧飛行に近いようなものだった

ただレーダーを見て、回りを見て異常が無いか調べる事があるぐらい…

そのはずが突如、2発のミサイルが飛んできた
1発目はなんとかなったが2発目は無理だった…

護衛対象…すなわちメアリー・エリザベスが乗る機体は緊急着陸した

幸い王女には目立った外傷は無かったが記憶喪失になってしまった

そうこうしているうちに敵の第2波が来た…

直ぐ様対応したが……


俺は…機体の右主翼を失い…そして…詩音を失った……

救助を待つ間…ずっと由貴が励ましてくれていたことは覚えているが
それ以外は全くと言っていいほど覚えていない

しかし俺も軍人である異常引こずって行くわけにも行かず…
仕方なく国王の指示に従った…

まぁそうしたら、王女の兄を演じることになってしまった
無論、記憶喪失になっているので要は俺が記憶が“戻る”までの間仮の姿を演じろって言うことになった

そして表向きは意識不明として状況をあやふやにした


そう…この事件が切っ掛けでフェアリーは独立への道を歩み始めることとなる

撃ってきた者が誰なのか
また何が目的なのか

俺達はスフィアを出て、世界を股に駆けた新たな隊を編成した

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