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小説 フェアリー隊


重盛 優友 視点

 ワイバーン機内

帰還後、慌ただしい艦内
なんでも救難信号を出していた機体は燃料ギリギリでここに着いたらしい
搭乗員は瀕死状態
機体はボロボロ
(由貴は見るなり泣いていた)

そして、俺達がヴァンシーを救出している間に、自分達の基地…ウェイカー基地に爆撃、壊滅状態だそうだ
伊波達がスクランブル発進したため滑走路はなんとか大丈夫みたいだが、地上のハンガーは全部壊されたそうだ
幸いなことにうちの基地は地下にもハンガーがあるため、全滅は免れた

とにかくやることが山積みだ


 隊長室

「不明機に搭乗していたやつの名前はわかったか?」

由貴からの報告を受ける

「いえ、どの国のデータにもありません」
「はぁ、機体の方は?」
「もう修理のしようがありません」

所属不明機…か…

「ふむ…ヴァンシーWに向かうか」
「ヴァンシーですか?」
「あそこなら、設備も揃ってるし問題ないだろう。
基地もやられちまったし…」
「そうですね…了解。進路を変更しヴァンシーに向かいます」
「基地の連中にも伝えてくれ“ヴァンシーWに行くぞ”って」
「わかりました」

ガチャ…バタン

「さて…」



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