小説 フェアリー隊
10
伊波 智也 視点
「えぇ〜い!」
アフターバーナー点火!
ぐんぐん敵の…スワロウ1の背後に着く!
「殺らせてたまるか!」
AAM発射!
『君に私を殺れるかな?』
呆気なくバレルロールでかわされる
そして気付けば自機の背後
「くそ!」
右へ左へ…上へ下へ…
とにかく機体を振る!
「今だ!」
90℃直角に上昇と同時にエアブレーキ全開
失速し反転、下が見える前に
さらにもう一度アフターバーナーを点火し180℃ターン
「…っぐ……」
Gに必死に耐えながら360℃反転する
そして…
「よし、後ろをとった!」
『ッチ…』
後は落ち着いて、優位に戦うだけ……
『…君は重盛ではないな……
スワロウ1より各機へ、撤退するぞ 全機退却!』
……今彼は何と言った?
…追撃して聞き出したいがそんな場合では無いだろうな…
「ふぅ………」
『隊長!大丈夫ですか?』
ホワイトが横に着き無線で聞いてくる
「あぁ…それよりも隊長は辞めろ
今の隊長は重盛優友隊長だ」
『すいません』
「全機無事だな?よし、帰投する」
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