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小説 フェアリー隊



「さてと、方針は決まったことだし、さっさと作業に取りかかろうか!」

艦内が慌ただしく作業に取りかかる。

ふと、フレイが伊波を捕まえる。

「ちょっといいか」

「あぁ」

二人はそのままブリッジから移動する。

人気がなくなったのを確認してからフレイは口を開いた。

「先の首都防衛、侵攻して来た方角ってわかるか?」

「方位275から015だがそれがどうした?」

「…先日の報告書にも書いたんだが、敵は恐らく北側から攻めてきてる。ダリス防衛の際も概ね北だった。」

「…それは本当か?」

「冗談や嘘を言うようなタイミングじゃないと思うが?」

と肩を竦めながら応えるフレイ。

「北側の戦線は大陸の管轄だからな…」

伊波はあれこれ考え始めているようで、フレイの答えを聞いていないようだ。

「とりあえず、哨戒コースを北に取るべきか」

「一層の事、海洋部隊を北に派遣したらどうだ?」

人の話を聞いちゃいないのが分かってはいたが一応意見してみるフレイ。

しかし思いの外、伊波は聞いていたようで、フレイの顔を見返していた。

「そうか!その手があったな!
ダリス島に遊ばせておくには大きい荷物があるじゃないか!」

「荷物って…」

一応突っ込むフレイを無視して伊波は続ける。

「リヴァイアサンとエイジス。二隻しかいないがとりあえず偵察に向かってもらおう。」


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あきゅろす。
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