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小説 フェアリー隊



「でも、それだと首都防衛が!」

っとリョウスケから反対の声が上がる。

『俺達の目的は首都防衛ではなく、テロやその他、世界戦争の抑止が目的だ。』

「っ…」

リョウスケの唇を噛む顔を重盛は見ているが言葉を続ける。

『だからと言って、見過ごすわけにも行かない。
首都防衛は既存の部隊に任せて、君たちはヴァンシー周回上の首都通過時、哨戒任務を担当。
各隊、交代で北半球の警戒を。』

「…了解」

『敵はどこから出現するか分からない。警戒を怠るな。
戦闘になった際は速やかにエマージェンシー体勢に移行せよ。』

「了解。」

っと加賀が応える。

「ローテーションの順番はシルフ、アドラー、クロノス、アヴェンジャーで行う。
シルフ隊は速やかに出撃準備!
他の隊は整備、補給を行いスクランブル要員として待機」

「了解!」

『加賀』

画面越しに指示を飛ばす加賀を見ていた重盛が呼び掛ける。

『エマージェンシーの際は現場の状況を把握し、指示が出せないと思ったら現場に任せろ。下手な指示を出せば、現場が混乱する。』

「了解です。」

ふと、伊波が陵に隣に立ち、インカムを取った。





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