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小説 フェアリー隊
14

すると、合流地点に一台の車がいた。

シルバーのインプレッサだ。

『援護する。先に行け!』

どうやらヴォルフの車らしい。

「感謝する。」

更に速度を上げていく。
パトカーは諦めたらしいが、後ろの追跡車は寧ろ増え3台になっていた。

「っち…しつこいな」

『この先にジャンクションが有るわ。
煙幕を展開して振り切りましょ!』

「煙幕って…お前そんなもんがこの車に…」

『ナビは音声認証モード?』

「あ、あぁ。」

『ナビコマンド、A0808』

【…確認、スタンバイ】

(おいおい、マジかよ)

『行くわよ!』

目の前には分岐路。

『射出!』

煙幕が展開される。
分岐路は3本。
撒けるといっても2台が精一杯か。

『行って!』

っとヴォルフの車が反転、射撃体勢になった。

煙幕の中から飛び出してきた一台の車。
その車のタイヤに向け発砲される。

上手く命中したらしく車はスピンしていく。

「流石だ。」

『当たり前でしょ』

苦笑いを浮かべる重盛。

『っさ、最短ルートで抜けるわよ!』

「了解だ。」

二台の車が疾走していく。





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あきゅろす。
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