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小説 フェアリー隊
12

(っ近い!)

直ぐ様、銃を構えた所で相手が誰か気付いた。

「ヴォルフに舞…」

「やっほ〜」
「…………」

「どうしてココに?」

「ちょっと買い出しにな」
「それはそうと、派手にやってるじゃない」

「好きでやってるんじゃないことぐらい分かってるよな?」

舞はニコッと笑った。

「はぁ…それで、どうするんだ?」

「狙われてるのはそちらでしょ?」

っと、銃声が響く。

「理由はあとで聞いてやる。
今は脱出が最優先だ。」

「援護するわ。行って!」

頷き返し、身を伏せながら駆ける。

扉を開け、一気に走り抜ける。
後ろでは舞とヴォルフが応戦しているお陰で追手は足止めを食らっている。

なんとか駐車場にまで駆け車に乗り込んだ。

「大丈夫か?」

「なんとか…」

「よし、行くぞ!」

っと、エンジンをかけ2速に入れる。

立体駐車場の出入口はグルグルと円を描きながら降りていく昇降式。

出口側の通路に出たときに気付いた。

下から一台上がってくる。

パッと見ただけでは普通に上ってきているだけに見えるが、日頃から軌跡を読む重盛は勘付く。

奴は逆走している!

クラッチを蹴飛ばし、ブレーキを踏みながら途中階に一度逃げ、今度は入口側の通路を走る。



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あきゅろす。
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