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小説 フェアリー隊
11

優友はガンホルダーに入れていた銃に手を掛ける。

軍支給のM92F
ハンドガン

由貴に目線で合図を送る。

頷き、由貴も構える。

銃撃がやむ一瞬を狙って、反撃に転じる。

決して連射性能には優れていないので、二三発が限度だ。

由貴は左側を、優友は右側を掃射する。

敵は…5人、いや7人か。

一瞬だが敵の配置を頭に入れ、また伏せる。

っと、また撃ち方が始まった。

伏せながら合図を送る。

(ここから脱出する。)

頷き返された。

裏口の場所は把握している。

幸い、駐車場までは近い。

一気に駆け抜けることは出来ないが、うまく行けば途中で撒けるか…

っと、その時手榴弾が投げ込まれた。

「行け!!」

叫ぶと裏口に向けて走る。

扉を出たところで爆発したが、爆風は逃れた。

「ッ!」

手を回し走れと合図する。

煙に紛れて隣の建物まで走る。

爆発の影響で警報が鳴り響いているが、かまってはいられない。

通路を何度か曲がった所で一度身を伏せた。

「麻衣、持ってろ。」

そう言ってM92Fを渡す。

「大丈夫。一応、念のためだ。」

そう言って優友は上着からもう一丁出す。

こちらはデザートイーグル。
大口径の銃だ。
反対側からマガジンを取り装填したところで足音がした。


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