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小説 フェアリー隊


刀を鞘に戻して、暖炉の上に置く。

「すいません。」

「いや、構わないよ。
っさ、話を聞こうか。」

席につき、姿勢を整える。

「まず、国王に伺いたい事があります。」

「なにかね?」

合間置かずに会話が積むがれる。

「では、単刀直入に聞きます。
…バルキリーの実践投入。あれは国王の意思ですか?」

…この質問には国王が沈黙した。

「独立部隊、改修案。これは左翼派が言い出したのは知っています。だが、国王陛下はそれを否定しておられた。」

「それがなぜ今、第一線で飛んでいるのですか?」

優友と由貴からの問い質しに、国王は渋々答えた。

「確かに…私の力が及ばないばかりにバルキリーの実践投入を許してしまった…だが、後悔はしていない。あの力があったからこそ、守れたものもあるのだから。」

「…それは、例のアレですか?」

最近出没する、謎の機影。
それは先日もスフィアを襲撃したばかりだ。

「国王は彼らをどう考えますか?」

「正直わからない。そちらから提示される情報だけでは、彼らは単に襲撃を繰り返しているだけだ。
しかし、明白な理由がないなら襲ってきたりはしないはずだ。」
「じゃあ、国王様はこの戦いには理由があると?」

それまで黙っていた麻衣が口を開いた。


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あきゅろす。
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