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小説 フェアリー隊


宮殿に着いた優友達は来賓用の駐車場に車を止めた。

入り口の警備員に不思議そうな目で見られていたが、それも当然。

周りに止めてあるのはリムジンやら高級外車と呼ばれるような車ばかり。

そんな場所にスポーツカーが一台。

違和感しかない。

車から降り、トランクからジャケットを出す。
それはスフィア王国の士官クラスが着ることを許される、白ろ服。
胸には幾つかの勲章が着いていた。

「初めから着てたら良いのに。」

「運転に邪魔だろ?」

麻衣の疑問に潔く答え、支度を終える。

「さて、行こうか。」

入り口に向かって歩き出す。
重盛を先頭に右後ろに麻衣。
左に由貴がつく。

宮殿内は静かで、三人の足音だけが響いていた。

幾つ目かの角を曲がって辿り着いたのは一番大きな扉の前だった。

「ここ?」

「あぁ。そうだ。」

麻衣が少し緊張気味に尋ねてきた。
優友も緊張していないわけではない。
まともに会うのはかなり久しい。

「…いくぞ」

そう言うと、その大きな扉に手を掛けた。




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あきゅろす。
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