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小説 フェアリー隊


軽く飛ばして帰ってきた優友だったが、ワイバーンの格納庫前には仁王立ちした由貴が待っていた。

「…あの〜どいて頂けませんか?車が入れないんですが…」

わざとらしく下から出てみる優友。

見るからに不機嫌そうな由貴を相手にするときも実は久しい。

「…もう!これだからこっちは…」

っとため息を一つついて助手席に乗る。

「ほんと、モテますね!」

不機嫌そうに言う。

「そんなつもりじゃないって。それよりほら、準備は出来たのか?」

膨れていた頬を萎ませて、一息付き

「遊びに行く訳じゃないんですから。大丈夫ですよ。」

っと、丁度麻衣が少し鮮やかなドレスを来て現れた。

「お兄ちゃん?なんで私はドレスの?!」

…どうやらこちらも不機嫌なようだ。

「仕方がないだろ?フリージアの軍服を来ていくわくには行かないんだから。
ほら、準備が出来てるなら行くぞ?」

そう言ってトランクを開けて荷物を積む。

「さて、行こうか。」

麻衣が乗り込むと、優友は静かに扉を閉め、ゆっくりと車を発進させた。



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