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小説 フェアリー隊
15

「はいはい、重盛君から離れる。ってか由貴も何やってんの」

「…えへ」

「『えへ』じゃないでしょ…」

普段の彼女らしからぬ行動には理由があるわけだが、これはまた後で話すとして…

「ありがとう、美香。」

「あんたも相変わらずね〜」

「悪いか?」

「いや、元気そうでよかった。」

久しく友人たちに再会した重盛だが、遊びに戻ってきた訳じゃない。

「…一つ聞いて良いか?」

「?どうぞ」

全員が首をかしげ、欣子が代表して聞いてくれた。

「わざわざ特殊過程時の面子が勢揃いしてるだなんて…これで裏に何も隠してないなんて言わないよな?」

顔を合わせる面々。

「そりゃ、私達が駆り出されるぐらいなんだから…ねぇ?」

「私なんか現場は久しぶりよ?」

「わ、私はゆうすけが戻ってくるって聞いたから…!」

一瞬、場の空気が氷、由貴から冷たく鋭い視線が飛んでいたように見えたが、そんなことは置いといて…

「まぁ、お楽しみはしばらく後でしょうね。
どのみち、まだ到着してないから」

「…そうか
とりあえず、お茶でも飲もうか。」

「賛成!!」

「私、久しぶりに重盛君の淹れたアップルティーが飲みたいわ。」

それまで静かに傍観していた舞が重盛の横を通りながら言う。

「あはは…了解。
っさ、入ろうか」

ワイバーンに案内する重盛。
久しい面々でのティーパーティーはそのまま夕食会にまで及んだ。


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