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小説 フェアリー隊
14

「…?………!」

「ゆうすけ〜お帰りー」

妙な気配を察知したのだろう、聞くより先に身体から動く。

っと、そこにさっきまで重盛が立っていた場所に一人の女の子が突っ込んできた。
いや、厳密には抱き締めようとしていた。

…回避されたから見事に空振りとなっているが。

「…恵ちゃんも久しぶり」

「ハイ!」

彼女は上村 恵
言わずとも重盛のファンだ。
…それも重度の。

「お久しぶりです、欣子さん」

いつの間にか優友の左側に立つ由貴が頭を下げる。

「うん、久しぶり。
頭なんてさげなくていいのに」

っと、微笑んで返す。

「…隙アリ!」

「うわっ」

優友の身体が右へ傾く。
恵が右腕に抱きついたのだ。

「…む」

っと、黙って左腕に抱き付く由貴。

「…いや、あの由貴さん?」

「はい」

「これはどういう…?」

「楽しそうだから私も混ぜてね?」

っと背中から麻衣も抱き付いてくる。

「………………」

言葉もでない重盛。
欣子も苦笑いで見ている。

「はいはい、その辺にしたら?重盛君が困ってるわよ?」

「美香!」

藤原 美香。
彼女もまた特殊過程時の知り合いだ。

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あきゅろす。
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