小説 フェアリー隊
13
「それは…悪かったな…」
後で詳しく話すとヴォルフに合図を出し、頷く。
「それで、どうするの?」
舞が尋ねる。
「とりあえず、教官…じゃなかった、芹澤司令からの指示が有るまでは待機だろ?」
「まぁ、それが妥当だな。」
「んじゃ、母艦待機ってことで。」
ヴォルフの同意が出たと言うわけで、再び施設からワイバーンが収容されている格納庫へと向かう。
格納庫は、着いたときの物々しい雰囲気から打ってかわって、整備兵らしき人々が走り回っていた。
「おいおい…ちょっと待てよ!」
声を荒らげ、ジープから飛び降りる。
っと、そこに待ってましたとばかりに駆け付ける人が居た。
「大丈夫よ、損傷状態の確認と簡単な外観整備しかしてないから」
「欣子?!」
加藤 欣子
特殊過程時、整備班のチーフを務めていた人だ。
「お久しぶりです。元気でしたか?」
「私はいつも通りよ。
そんなことより…」
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