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小説 フェアリー隊
11

「…教官?!」

驚きの声を上げる重盛。

「やぁ、久しいね。元気だったかい?」

そう声を掛けてきたのは鷲尾総一。
重盛達が航空科時代の教官だった。

「君たちもご苦労。
 っさ、掛けたまえ」

ソファを進める基地指令

「…ありがとうございます」

重盛は薦められた席に座る。
すると、基地指令は自らお茶を淹れ出す。

指令!っと呼び掛ける舞や、それぐらい私が…っと言う由貴を片手で制止、ティーカップを置く。

ほんのりと香る香り…それは

「プリンスオブウェールズですか」

「私のお気に入りだ。」

笑いながら答える、鷲尾指令。

「…さっそくで悪いんだが、今回の入国の意図を聞かせてもらおうかな?」

カップに手を掛け口をつける。

「…スワロウが動き出しました。狙いはやはりアレかと。」

「…ふむ」

動じることなく、話を流す鷲尾。

「そして、謎の部隊…いえ兵器によって襲撃されました。」

「…やはりそうか」

カップを置き、下を向く鷲尾指令。

「やはり…とは?」

その問いに答えたのはヴォルフだった。

「先日、謎の兵器による世界同時襲撃を受けた。」

「!!」

「もちろん、スフィアも例外ではない。
首都を中心に、被害は広範囲に及んだ。」

幸い、被害自体は軽微だったけどね。
っと、舞が言葉を繋げる。




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