[携帯モード] [URL送信]

小説 フェアリー隊


「我々はワールドフリージア所属、第2独立部隊だ。
俺は重盛。【積み荷】を護衛してきた。」

『…証拠は?』

「ワイバーンの尾翼だ。」

ワイバーンの尾翼。
そこに書かれているのは、フェアリー隊に似たエンブレム。

これこそが証拠だった。

『…いいでしょう。
これより、我が隊は貴殿方を護衛します。』

重盛は胸を撫で下ろした。
っとその時!

『まだだ!まだだぞ重盛!』

重盛の機体の真上から急降下アタックをしかけて来たのはSu-37

「おい!」

重盛もすかさず降下を開始。
同時にエンジンパワーを上げる。

っが

…ッボン

「っな!」

重盛の機体は左エンジンから黒煙を上げた。

『お兄ちゃん!』

「っくそ!」

機体はロールしながら落ちていく。
幸い高度が未だあるため、姿勢は立て直せる。

「左エンジンに異物?」

多目的ディスプレイを読み取りながらつぶやく。

素早く左エンジンを停止、右エンジンのパワーを上げて機体の姿勢を保つ。

『…大丈夫か?』

ヴォルフから心配する無線が入るが、答えない。

「…自力飛行は無理だな
由貴!ワイバーンに緊急着艦する。」

『了解!』

幸い、ワイバーンから其ほど離れていないため、なんとかなりそうだ。

「正面からアプローチする。」

ワイバーンの正面からアプローチ体勢を取る。

『了解。
着艦ネット展開完了
いつでもどうぞ!』

スロットルを慎重に扱い、失速しないようにする。




[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!