小説 フェアリー隊
6
「話を聞け!
俺は…」
『五月蝿い!』
レーダーロック、っと次の瞬間にはミサイルが放たれる。
「おい!」
スティックを倒し、急速回避。
右下に向かい加速する。
『一発と思うなよ?』
そのセリフと共に真上からもう一発ミサイルが飛んでくる。
「っく!」
今度は左旋回。
なお下へ逃げる。
低空すれすれで機首を持ち上げる。
ミサイルは海面に叩きつけられる。
『ほぅ、やりすごすか』
「当たり前だ!」
急上昇、中距離ミサイルで補足する。
「お返しだ!」
ミサイルが放たれる。
機体から放たれたミサイルは真っ直ぐ上へ上っていく。
『ふん、そんなもの…』
Su-37は少し加速すると、着弾寸前にクルピット。
ミサイルをヒラリと交わして見せる。
っと重盛は十分な高度に達し、相手をしっかりと捉えていた。
「さぁ、チェックメイトだ。
話を聞いてもらうぞ」
『…っく』
『ヴォルフ、そこまでよ。
話を聞きましょう。』
「やはり、舞だったか。」
戦いを制止したのはF-14Dに乗る 夜桜 舞 だった。
『楽しいのはわかるけどそこまでよ。』
『……………』
黙ってはいるが、唸り声のようなものが聞こえる。
『ごめんなさいね。
さて、話を聞きましょうか?』
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