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小説 フェアリー隊


「アンノウン…いや、スフィア軍機との接触まで、後どのくらいだ?」

『後2分です。』

レーダー上では確実に差が詰まりつつある。

『どうするんですか?』

「…先に打ってくるなら落とすしかないな…
マニュアル通り勧告から入ってくれれば…」

『ですね。』

この状況でマニュアル通り事を運んで貰えるかは相手次第。

ある意味、神頼みな賭けだ。

『……スフィア軍…こちらはスフィア軍、聞こえるか?』

「!?」

重盛は驚いた。
何故ならその声に聞き覚えがあるからだ。

『我々は…』

「久しぶりだな!」

『…!?』

どうやら向こうも驚いたようだ。

「元気そうじゃないか」

『重盛…か?』

「あぁ、そうだよ」

『………………』

だが、何故か相手は押し黙ってしまった。

「…どうした?」

しばらくの間。
そして、相手は重い口を開いた。

『本国からの命令は接近する航空機は全て破壊だ。
それは重盛、お前達も例外ではない!』

そう言い放つとSu-37はアフターバーナーを点火し、加速してくる。

『待ちなさい!相手は重盛くんよ?!』

僚機からの通信が入るが、Su-37は止まる気配がない。

「…っち」

重盛は舌打ちをし、加速する。

『お兄ちゃん!』

「大丈夫だ。」

そうこうしている内に相手が接近していた。






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あきゅろす。
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