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小説 フェアリー隊


再び戻った戦場は、先ほどより激化していた。

無線は混線しているし、敵と味方は入り乱れ乱戦状態。

先に指示を出しておいて正解だと改めてそう思った。

ピーーー

この日、何度目か忘れたレーダーロックを告げる警報音を耳にしながら、機体を加速させる。

護衛機…と判断してよいのかわからないが、かなり高機動な無人機を相手にしているとあって、体力の消耗が激しい。

「いい加減にしろよって!」

旋回し、敵の後ろに付く。
素早く、兵装をミサイルに。

レーダーロック。

「アドラー1、FOX2!」

放たれたミサイルは敵を貫く。

「隊長!!」

無線が響く。

レーダーを見ると左翼に付く味方機が一機。

「ルキか
大丈夫か?」

「はい。何度か狙われましたが大丈夫です!」

彼女の声からして、その何度かにはかなり危ない場面があったのだろう。

「隊長、3時方向より、敵の増援です!」

「了解だ。僕達で相手しよう。」

右旋回。
敵との接触に備える。



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