小説 フェアリー隊
7
「システムチェック!」
「レーダー、チェック」
「IFF、チェック」
「射出シートOK」
「HUD、FCS、PCS、AWP オールクリア」
「各機異常なし!」
『管制塔よりアドラー隊へ。
進路クリア、いつでも良いぞ!』
「了解。ウォルト、おまえからだ」
「了解だ。」
F-22のエンジンに火が灯る。
加速。
あっという間、離陸可能速度に到達する。
「続いてトム!」
「はいよ」
F-14Dが加速していく。
本来、海軍機のF-14。
可変翼を後退させ更に加速していく。
「次、ルキ!」
「はい!」
F-15Eが加速する。
大出力のエンジンだ。
直ぐに離陸。
ウォルト達と合流する。
『最後だな。グッドラック!』
「ありがとう。」
礼を述べてから、発進する。
タイフーンは軽量、小柄ながら双発のエンジン。
カナードとデルタ翼と言った珍しい組み合わせの機体だ。
離陸し、編隊を組む。
「ルキ、敵の位置は?」
「本機から7時方向です。」
「よし、各機良く聞け。
街を守るのに専念しろ。
既に、爆撃を受け、街は無茶苦茶だ。
これ以上、街に被害を出すな!」
「了解!!」
「爆撃を優先的に。狙われている友軍がいたら助けてやれ。」
「アドラー隊、散開!」
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