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小説 フェアリー隊


「一機撃墜!」

もう何機撃墜したのだろう?
ガンキルした機体は黒煙を上げながら高度を落とし、やがて爆発した。

「まずいな…」

ふと、ウォルトの声が響いた。

「どうした?」

「やつら完全に街を焼くつもりだ。」

レーダーを見ると、人口が密集しているエリアを中心に攻められている。

アドラーだけではなく、首都防衛部隊は全機上がっているが、全く足りていない。

「クソ!フェアリー隊の他のメンバーは何をやってるんだ!」

トムが叫ぶ。

「要請は出したが、まだ来ない。」

「くそ!」

トムがスプリットSでUターンを図る。
っが…

「危ない!」

高度が足りず、危うく地面に衝突しかける。

「…おいおい地面とキスしようなんてオマエ訓練生か?」

「五月蝿い!」

隊員の集中力も限界に近付きつつあるようだ。

「ルキ、燃料は大丈夫か?」

「…かなり危ないですね」

「よし、アドラー隊補給に戻るぞ。」

隊長機を中心に編隊を組み直し、一度基地に戻る。


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