小説 フェアリー隊
4
敵との差が縮まる中、双方のミサイルが着弾し始めた。
「基地への損害は?」
「ありません。手前の海に落ちた様です。」
(よかった)
そう安心したのもつかの間、敵の数からして、どうやってもこのままでは勝ち目がない。
「基地指令に繋げるか?」
「はい!…どうぞ!」
「基地指令、スクランブルはどうなっているんですか?」
『今、発進を急がせてる!』
「早くしてくださいよ!」
無線を切り、加速する。
「隊長、見慣れないタイプの機体があります。」
報告書で見たのは黒い4枚翼の機体。
それが今回は…
「二枚…というか、あれB-2に似てないか?」
B-2 スピリット
ステルス爆撃機であり、そのステルス性はトップクラスを誇る。
しかし…
「レーダーにはちゃんと映ってるぞ?」
「多分、形が似てるだけだろう。」
「ってか、B-2に似てるってそりゃ爆撃機じゃねぇか!」
その通り、今更か。
っというのは突っ込まずに、敵を見る。
「各機、二機一組で戦闘。
俺と、トムが陽動。
ルキ、ウォルトが迎撃。
いいな?」
『はい!』
「いくぞ!」
アフターバーナーを灯らせ、敵陣に突っ込む。
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