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小説 フェアリー隊
15

「それは知ってるよ。
前にも聞いた気がする。」

「オリジナル…ある特定の部隊のみに支給される機体。そのパイロットは限られた人間だけだ。」

「でも他にもMTDのパイロットはいるだろ?」

「そこで、オリジナルなんだよ。
あの機体は独自のカスタマイズが加えられていて、他の機種とは違う。
言わばオーダーメイド機なんだ。」

「なんかカッコいいな」

「笑い事じゃないぞ。」

そう言って重盛は席を立つ。
ポケットから数枚のコインを取りだし、コーヒーを買う。

「ワイバーンもあるだろう。
あの機体、スフィアにも無いからな。」

「そうなのか?」

「まだ試作段階だよ。
確かに高性能だが、コストが高い。
―飲むか?」

「おう。」

重盛はフレイの分も取り席に戻る。

「まぁ、どちらにしても帰らなきゃならんさ。」

「そうそう、それだよ。
どうやって入るんだ?」

重盛は一口飲んでから答えた。

「強行突破」

「そんな無茶な…
他に手は考えてないのかよ」

「一つだけあるよ。
来いよ見せてやる。」

二人は席を立ち格納庫へ向かった。


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あきゅろす。
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