小説 フェアリー隊
10
「だって他にないだろ?
今だって十分危ないが、後の方がもっと危なくなる。」
現在、相手にしている不明勢力は今後、どれだけの勢力を投入してくるか分からない。
ましてや、それが2つあるわけなのだから、なおのことだ。
「本当に申し訳ないと思う…」
重盛は深々と頭を下げた。
「だが今、手を打っておかないとダメだと思うんだ。」
そう言うと、全員を見渡した。
すると…
「隊長がそうお考えなら、そうすべきだと思います。」
江口がそう言った。
「俺も!この間のでも十分危なかったから」
堀田がそう言う
「まぁ、留守は任せろよ」
フレイが仕方なさそうに、しかし頼りにしても大丈夫なように言った。
「みんな…ありがとう!」
重盛はもう一度頭を下げた。
「でも、俺達の隊
隊長が不在になるんじゃないか?」
片霧がそう言った。
シルフの隊長は重盛自らが務めている。
よって重盛が抜けると言うのは隊長が不在になると言うことになるのだ。
「その事なんだが、シルフの連中を俺に預からせてくれないか?」
っと、言ったのはフレイだった。
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