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小説 フェアリー隊


ヒュー、っと黄色い声が上がる

アリシアはすっかり顔を赤く染め、今にも爆発しそうだ。

「焦れったいですよ、ハート中佐」

そう、俺を押したのは由貴さんだった。

ノンさんの陰から忍より、一瞬の隙で俺の後ろに回り込んだのだ。

…さすがノンのパートナーだ。

「フ、フレイ…そろそろ離れてくれない…?」

そう言うアリシアだが、手は宙に浮き、行き場を失っていた。

「…いやだ…離さない」

おぉ〜!?
とまた歓声が上がる。

「…もぅ」

小さな声でそう言ったあと、フレイの背中をそっと柔らかく包んだ…

回りの目を気にせずにしばらくそうしていた。

それは時間にすると少しだが、永遠を感じた…

「はいはい、お前ら仕事に戻れ」

手を叩くノンさんの声で現実に戻された。

格納庫内のあちこちから見ていた野次馬は渋々仕事に戻っていく。

っと、俺達もほどこうとすると
「あぁ、二人はそのままで」
と言われた。

「ノンさん!」

っとアリシアが手を離した。

「あ〜あ、良い写真が撮れたのに…」

っとカメラを取り出していた。

全く…油断も隙もあったもんじゃない…

「この後、ブリーフィングルームに集合だ。
遅れるなよ」

そう言うと、手を振りながら基地内に消えていった。

俺達はと言うと…顔を見合せ、お互い笑い会っていた…





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あきゅろす。
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