小説 フェアリー隊
11
ワイバーンより270km離れた位置を飛んでいたドラゴンフライ
『DF1に回避命令を!』
『間に合わない…』
何が起こっているのかわからない
自分はヴァンシーからワイバーンに荷物を運んでいただけだ…
「み、ミサイル接近!」
「………………」
「飛行長!」
「っは…」
「飛行長!指示を!」
「迎撃用意!総員、戦闘配置に付け!酸素マスクの装着を忘れるな」
「り、了解!」
「ミサイル、尚も接近!
接触まで後15秒!」
「なんとしても撃ち落とせ!」
打ち乱れる弾…しかしミサイルには当たらない
「後5秒…」
(ここまでか…)
次の瞬間…
ッドーン
「ミ、ミサイル、迎撃成功…」
「……………」
「ひ…飛行長?」
ミサイルの爆発によりコクピットのガラスが割れ、その破片が飛行長の胸に突き刺さっていた
「飛行長…!」
また総員の半数が負傷していた
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