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可愛い人には逆らえない*
「なぁ〜アルぅ〜」

「どうしたの?兄さん」

「なんでもなーい」

「もうー兄さんは2人っきりになるといつもこうだね」

そうなのだ。僕の兄エドワードエルリックは僕の兄弟でもあり恋人でもある存在。そんな兄さんは2人っきりになるとこうやって甘えてくるのだ。

「だって、せっかく2人っきりだもん!!なんか甘えたくなるんだよ!!」

「ふふっ…兄さん可愛い」

いつもなら可愛い言うなっ!って否定してくる兄さんだけど今は

「うん。ありがと…」

なんていって素直なんだよね。僕はこんな可愛い兄を誰にも見せたくなくなる。こんな兄さんを見れるのは僕だけ…そう思っていたんだ…

が…

もっと警戒しておくべきだったんだ…。


            ・・・
僕達がイチャついてる姿をあの人が見ていたのだった…



―東方司令部―

「鋼の」

「ん?」

「君はすごく可愛い人だな」

「は?」

言ってる意味わかんねぇ〜
俺がいつこいつに可愛いところを見せたんだよ?ってか、早く報告書を読め!!

「鋼の…私は見てしまったのだよ…宿で君とアルフォンスが…」

「うわぁぁぁぁ!!!言うな!!言うなぁぁ!!」

「なんでだね?私はあの甘えたな鋼のに恋してしまったのだ!!」


「はぁ?!意味分かんねぇし!!第一なんで見てんだよ!!」

パニくる俺に大佐は照れながら

「え?いやぁ〜町を歩いていたら鋼の達を見つけてね、普段兄弟は何の話をしているのかと気になってそっとみちゃったんだよ」

「見ちゃったのじゃねぇ〜!!あんたそれ普通に犯罪だから!!ひ、人の私生活覗くとか変態だぁ!!」

「私にも甘えてくれ鋼の〜」

いきなり俺は大佐に抱きつかれた。パニくっていた俺は硬直してしまった。

「い、いやぁぁぁぁ〜〜!!



**********



「に、兄さん大丈夫??」

「ん??あぁ…たぶん」

司令部から帰ってきた兄さんはひどく疲れている様子だった。なにかあったのかな?と思い問い詰めてみたのだけれど兄さんは何も答えようとはしなかった。

さては…大佐だな?

僕は次の日兄さんを抱えて東方司令部に向った。

「ど、どこ行くんだよ?!アルフォンス??」

「いいから来る!!」

大佐にバレてしまったのならしょうがない。それならもう…


「大佐!!!居ますか?ってか居ますよね?」

「あら、アルフォンスくんと…エドワードくん?」

そこにいたのは中尉一人だけであった。

「あれ?大佐は??」

「あぁ大佐なら非番よ」

なんだ大佐居ないのか…せっかく僕達の関係のことを暴露しようと思ったのに…。
たぶん兄さんは昨日大佐に告白されたのであろう。それは絶対確かだ。ならば僕達の関係を言っちゃえばきっと諦めてくれるはず!!…な訳ないけど!!効果は抜群なはずっ!!!

と、一人フリーズしていると

「おや、鋼のにアルフォンスか??」

と大佐登場。

「大佐、今日は非番のはずでは?」

「あぁ、そのはずなんだがちょっと忘れ物をしてしまってな」

「そうですか」

「ところで君達は何をしている」

「あ、大佐にお話が…」

「アル、お前何をこんな奴に話すんだ??」


************


中尉が部屋を出た後、さっそく話を始めた。

「大佐、昨日兄さんに何したんですか?」

「ア、アル!」

「兄さんは黙って!!」

「ふん。君は私からそのことを聞いてどうする」

「ふふっ、大佐は何も知らないんですね。(当たり前だけど)」

「何をだ」

「この際はっきり言っておきますけど兄さんと僕は恋人同士です。兄さんは大佐のものにはなりませんから」

勝った…!!これを言えば大佐は動揺して“何?!”の一言をいうだろう…。
が、予想ははずれた。

「ふん、そんなことか。まぁ君達がそういう関係だということはもうすでに分かっている。だがな、そう簡単にあきらめる私ではないぞ?」

な、そうは思ったがここまで余裕なものなのか…。だが、僕だって負けてはならない。なんたって兄さんの恋人だから。

「兄さんは僕のことしか頭にないんだから!!」

「鋼のは私に優しい笑い方をする!!もうその笑顔ときたら可愛くて…」

それから僕と大佐は言い争いを続けた。


僕と大佐の言い争いを聞いていた兄がとうとう我慢の限界にきていた。


「お前ら…いい加減にしろ――!!!」

「に、兄さん??!」

「は、鋼の?!」

「お前ら…俺を何だと思ってんだ!あぁ?!まず、アル!!お前簡単に俺らの関係ばらすなバカ!!酷いじゃねぇかぁ―俺の気持ちは完全に無視したんだぞ!!そんで大佐!!あんた昨日俺に恋したんだろ?!なんでそんな細かなことまで知ってんだよ!悪いけど、あんたの気持には答えられない!!はい。終了」

「「す、すみませんでしたぁぁ―」」


かくして、この騒動(?)はこのエドの一言で終わったのである。


だが、それから東方司令部に行くたんびに火花を散らす2人を見て怒りを隠せないエドワードは今まで以上に此処いるのがいやになったということは言うまでもない。




〜fin〜





すんません;;何書いてるかわかんなくなっちゃいました;;
う〜んやっぱ小説書くのって難しいなぁ〜





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