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ホワイトスノーと蒼い月
何だかあんまり寝つけなくて、ふと目をあけるとカーテンの外側がやけに明るくて気になったから、少しの好奇心でカーテンをめくって曇った窓ガラスを指先で擦ってみる。
小さい頃とか、曇った窓ガラスに指で落書きしたりしたよね、楽しいなぁ。

「薫…?」
「あ…起きてたんだ、見て、亮……」
「……ん?」
「外……」
「雪…だな」
「うん」

もう夜も遅いのに何だか明るいな、と思ったら外は真っ白でゆっくりゆっくりと白い粒が降ってきて、それを月明かりが照らしてる。
こんなのはじめて見たな、何だかCGみたいに綺麗な世界!そう、まるで僕らの遊んでるネットの中みたい。
あんまりに綺麗だったから、亮にも見てもらいたくて。

「薫は雪……好きか?」
「うん、綺麗だから…」
「そっか」

それ以上会話は続かないけれど、二人で膝立ちのまま外をジッと眺めてる。
会話がなくてもなんだかすごく居心地がよくて、真っ白い世界の中で僕達だけ時間が止まってるみたいな錯覚に陥る。
なんだか雪が僕の頭をおかしくしちゃってるみたい!

「もう少し気の聞いた事言えたらいいのにな、俺」
「いいんだ、そんな事言わなくても」
「何で?」
「今のままで充分亮はかっこいいから」
「そうか?」
「うん、そう」
「変な奴」

僕をお説教した亮だって、僕の助けた亮だって、今ここにいる亮だって全部全部僕から見たらかっこいい王子様。
そして僕はいつだって夢見る小さなロマンチスト。

「あんた、ふわふわしてて雲の上の人みたいだ」
「そう?」
「俺が言うなら多分そう」
「変なの」
「ははっ、あんたに言われるのは傷付くな」
「僕が変だから?」
「逆、薫が好きだから言われると傷付く意味で。まあお互い様」
「……やっぱり変」
「んじゃそれで結構、馬鹿で結構利口で困るってね」
「……ふふっ、亮って面白い」




ホワイトスノーと蒼い月

(なんだか心が洗われるよう!)






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なんか夜中なのにやたら明るくて気になったからカーテンめくったら雪と月で外がすっごい白かったから亮と薫で書いた(笑)
薫ちゃんは純情無垢だと言い張る
だってあの子卑猥な事一切知らなそうなんだもの…(笑)


あきゅろす。
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