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予想外の行動
※アホギャグ(笑)



「会長」
「何かな?」
「武芸科やめたいです」

レイフォン君が急に変な話を持ち出した。
…何か物凄く意味ありげな表情をしている。

「会長は僕に武芸科にいて欲しいんですよね?」
「…そうだね」
「じゃあそれなりに代償が必要だと思いません…?」

つまり武芸科に自分がいる変わりに何か差し出せという事か。
見かけによらず、この人黒い。

「…お金かな?」
「いいえ」
「地位?」
「いいえ」
「……じゃあ何が…」

お金でも地位でもなかったら何が欲しいんだろう。
検討もつかない。
もしかしてフェリじゃない…よね?

「会長です」
「…生徒会長の座を渡せと?」
「違いますよ」

じゃあ何だまどろっこしい。
何か面倒な奴を入学させてしまったなぁ…

「だから、会長が欲しいんです」
「会長って…私?」

そうです、と嬉しそうな顔をして頷いた。
待て待て、どういう意味だ。
生徒会長の地位じゃないんだよね?
それで私…?
は?私男だよ?

「いいじゃないですか、惚れちゃったんですし」

良くない良くない。
ちょっとシスコンなだけで私は極めてノーマルなんだが。
誰だちょっとどころじゃないとか言った奴は。
とにかく冗談じゃない。
学園の生徒会長がホモだったなんて週刊誌か何かに掲載されたら…考えただけで虫酸が走る。

「…それは流石にお断りだよ」
「じゃあ僕武芸科なんてやめますから。やめるどころかこの都市破壊しますから」
「………っ」

しぶとい。
黒い。
そして顔が近い。

「どうするんですか?」
「うっ…」

どうするもこうするも何か従わないと危ない雰囲気なんですけど。

「じゃ、脱いでください」
「へ?」

何何、私をどうしたいんですか彼は。
脱ぐって…何で。

「早く脱いでくださいよ、脱がないと出来ないじゃないですか」

ちょっと待てちょっと待てちょっと待て。
落ち着け自分。
脱ぐの?脱ぐのかい?
何で?もしかして…?
い、嫌だぁぁあ!

「じ、冗談じゃない!」
「いいじゃないですか減るもんじゃないですし」

確かに減らないけどってそういう問題じゃない!
ち、ちょっと服を引っ張らないで!

ブチッ

…嫌な音。
ボタンが弾けた。
床にコロコロと転がるボタンを二人して静止しながら見送る。
…そしてまた服を剥がしにかかって来た。

「ちょ、やめ!」
「暴れないでくださいよ」

暴れるに決まってるだろう!
…というかこれって絶望的状況ってやつかな?

「失礼します!」

そのとき、威勢の良い声と共に勢いよく扉が開いた。
声の主はニーナ・アントーク君。
た、助かった!
服が乱れて右肩が出てしまってるけどそれより助けてもらう方が先だ!

「…先輩」
「………」
「助かった、ニーナ君今すぐこの変態を引き剥が…」
「……の」

ん?なんだか様子がおかしい。
下をうつ向いて拳を握っている。

「レイフォンの馬鹿ー!」

大声で叫んだ後律儀にも扉を閉めて駈け足で去っていった。
何で分かったって確実に走った足音が聞こえたからね。
それより

「…」
「さ、会長続きしましょうか」
「え?ち、ちょ、待…!」

………暗転。





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カリアン好きすぎますカリアン(笑)
なんであんな萌えるんだ子安!
そしてマイナーすぎ!(笑)


あきゅろす。
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