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ハックオールキャラ
いろいろと終わって、何気ない日々を過ごす。
平和なのはいいことだけど、暇だなと呟いたハセヲはなんとなく手をぶらぶらさせた後、何かを思いついたように様々な人にショートメールを送り出した。

『ネットスラムに集まってくれ』

「なに?用件って」
「つまらん事やったらしばくで」

ネットスラムに急遽碑文使いメンバーを集めだしたハセヲ。
全員半信半疑、何故呼び出されたか分かっていない。

「お前ら………戦隊ものやろう!」


「「「「「「…え?」」」」」」


場にいたハセヲ以外の碑文使い全員が、当たり前のようには?という顔をした。


三崎亮のひらめき


「そうだな、ストーリーは宇宙からやって来た侵略者をやっつけるとか」
「ハセヲ?あんた何考えて…」
「パイはピンクな」
「分かったわ…って待ちなさい!」

ストーリーがありがち過ぎて突っ込む気も起きない。
そしてパイの制止も虚しく、ハセヲの話は淡々と進められていく。

「リーダーはブラックで俺、アトリは緑」
「頑張ります!」
「エンデュランスはパープルで朔望は……若草色」
「うん、わかった…」
「若草色ってなんや!」
「ちょっと待て、ブルーは俺だよな?」

クーンが話に割り込んでくる。
どことなく準主役っぽいブルーがいいらしい。
それより若草色ってなんだ。

「クーンはカレーレンジャーだろ!」
「カレーってなにぃぃ!?」

そういえばカレーっぽいな…とみんな心の隅っこで思ったり。
でも決して言わないのが優しさだろうか。

「八咫は……タヌキで!」
「………」

タヌキってなんだタヌキって。
まるで悪口ではないか。
最早色じゃない。
しかし誰も突っ込む人がいないのは本当に何故なんだろうか。
パイですら突っ込まない。

「ちょっと待ってください!」

アトリは何かに気付いたらしく制止の声を上げる。
とりあえずタヌキという意外性に突っ込む気はないようだが。

「敵役がいません!」

そこかよ、五人全員心の中でハモるように突っ込んだ。
声に出したらさぞかしなめらかなハモりだっただろう。




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